2013.03.07
税務会計
先日、知り合いの税理士さんが「2月が28日までしかないのは、税理士にとっても納税者にとっても損失だ」とおっしゃっていました。
28日までではなく31日までにすれば、確定申告期間が3日延びますからね。
なかなか面白い着眼点ですが、そう言われてみるとどうして2月だけ28日までなのでしょうか?
2月は、かつては1年の終わりの月だったため、カエサルが新しい暦を制定したときに、平年とうるう年の日数の調整に使われることになりました。当時平年の2月は29日でしたが、閏年のための1日は、29日のあとに30日として加えられたのです。また、その後、皇帝アウグストゥスは自分の名前をつけた8月(August)を1日増やすために、2月の日数を1日削ってしまいました。
自然科学研究機構 国立天文台 質問3-8)どうして2月だけ28日しかなくて、日数が変わるの?http://www.nao.ac.jp/faq/a0308.html
8月を31日にしたいがために2月がさらに1日削られたのですね・・・
2月を31日にするのは日本だけの問題にとどまらずハードルが高いので、確定申告期間の日数を延ばすためには2月13日から3月15日までと3日前倒しするか、2月16日から3月18日までにする方がよさそうです。
ちなみに、いつから確定申告期限が3月15日なのか?
昭和22年の改正で、所得税に申告納税制度が導入されました。昭和22年分が申告納税の最初で、その期限は昭和23年1月31日でした。その後、確定申告期限は昭和26年の改正で2月末日に延長され、昭和27年分から、現在と同じ3月15日となりました。
国税庁 税の歴史クイズ 最初の所得税確定申告の期限http://www.nta.go.jp/ntc/sozei/quiz/1302/index.htm
最初は1月31日が期限だったんですね。それに比べれば大分余裕ができたということで。
確定申告はお早めに。
2013.03.07