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税理士 / 中小企業診断士 / イノベーション・コーディネーターとして働く中で田中慎が考えたこと・感じたこと税理士 / 中小企業診断士 / イノベーション・コーディネーターとして働く中で田中慎が考えたこと・感じたこと

2018.01.17

日々のこと

働き方改革とプロフェッショナル人材の流通

関西はプロフェッショナル人材が流通していないことが、働き方改革が進んでいない一因であり、ベンチャー支援の環境が整っていない原因でもある。そうしたお話を東京から関西に来た方としていました。

なるほど、関西だけではなく全ての地方がそういう状況であって、むしろ東京だけがプロフェッショナル人材と言われる人材が流通しているのだろうと思う。それはおそらく世界においてもそうで、一部の大都市に特有の市場といえる。士業はいわゆるスペシャリストであり、プロフェッショナル人材とは違う。スペシャリストはその専門スキルを買われて対価を受け取ることができる。それはたとえばデザイナーやライターなどのフリーランスも同じ。そうしたフリーランスやスペシャリストをコーディネートし、全体の青写真を描ける人が地方では流通していない。

そもそもそんなニーズがベンチャーや中小企業にあるのか。ニーズとして顕在化していないというのと、事例が見える化していないのではないか。よく外部の人材を活用しようとしたときに、値段が高いという声を聞きます。でも、その一方で社員に非効率な仕事をさせている。よくプロフェッショナル人材と言われる方が口にするのは、今の社員1人の仕事くらい無くせるくらい生産性を上げることができるということ。私自身もそう思います。それだけでも年間数百万円。それをまた次の投資に回す、その人に別の仕事に従事してもらう、そうした投資が次の成果につながっていきます。

今後、IoTの進展により、より業務の標準化が進むのだろうと考えています。たとえば、会計の世界ではクラウド会計ですね。クラウド会計もERP化を進め、経理業務のほぼ全てを自動化しようとしています。現状ではまだまだだという評価をされていますが、2、3年後にはほぼ全自動化になるだろうとも。

そうした時に、ある企業で経理のプロフェッショナルとして活躍している方が、パラレルキャリアとしてベンチャー企業の経理システム構築を支援してもいい。それが同じ会計システムを活用してるのならば可能になっていく。

そうした人材がいまだ地方では見える化していないし、ニーズがないのでやってこない。

若者の移住を促進する取り組みは多いけど、そこにはアントレプレナーを支えるマネージャー人材がいないし、外部のプロフェッショナルといえる人材もいない。フリーランスは増え、プロジェクトチームで仕事をするのはいいけれど、事業の組み立てができる人材の絶対数が足りない。

オフィスをおしゃれにして、残業をなくすのも働き方改革。副業を解禁するのも働き方改革。だけれど、その先の流通市場がなければ、働き方改革の影響は中小企業支援には繋がらない。

そんな雑多な課題を話し合った1日。でも、いろいろな課題がクリアになった1日でした。

2018.01.17