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税理士 / 中小企業診断士 / イノベーション・コーディネーターとして働く中で田中慎が考えたこと・感じたこと税理士 / 中小企業診断士 / イノベーション・コーディネーターとして働く中で田中慎が考えたこと・感じたこと

2016.11.22

経営

人間中心のイノベーションの起こし方

イノベーションは技術革新と訳されていたこともあって、どうしても新しい技術によるイノベーションがイメージされ、私たちとは少し遠い世界のことに感じるかもしれません。

しかし、特にソーシャルイノベーションについてよく感じることが、新しい発想や新しい仕組みもイノベーションなのだということ。

東京大学i.schoolも技術中心のイノベーションではなく、人間中心のイノベーションを提唱しています。

東京大学i.schoolディレクターの横田幸信さんは、イノベーションに必要なのは2つの要素だと話しています。

1.creativity
2.collaboration

0から1を作り出すのがcreativityであり、i.schoolが取り組んでいること。
ただ、斬新なアイデアが出て0から1を生み出せるようになったら十分なのか。

どのように売っていくか、説明していくか、いろんな関係者に説明するときに壁にぶち当たる。
通常の商品が1→10→100とライフサイクルを繰り返している中で、0→1を思いついてもその1に不連続点があるということ。
ずっとこの分野では、1の部分をうまく接続しようと思っていた。
でも何かちがう。

1→10→100のサイクルはコンセプトが刷新されると、コンセプトの良し悪しにかかわらず、ストップしてしまう。
見たことも聞いたこともないものと従来のものを接続することはできない。

0→1の方法論はある。
1→10→100も確立されている。
ロックもとクラシックも音楽として確立しているけれど、つなげようとすべきではないということ。

イノベーションプロセスをもう一度作曲しなおす。
0→1.1をデザインする。
それがi.labの取り組み。

それは具体的にどういうことか。
0→1が得意な人、1→10→100が得意な人、営業、企画かかわらずイノベーションプロセスに参加してもらうことが大切だと言っています。。
それがcollaboration。

イノベーションは斬新なアイデアだけでは十分ではなく、社会に浸透して初めてイノベーションと言われる。
そのためのスケールアウトの方法論を0の段階からデザインしていくということなのだと思います。

わかりやすい動画なのでぜひ見てくださいね!

2016.11.22