2025.07.25
田中会計のこと
田中経営会計事務所(以下、田中会計)に、ニューフェイスが2人やってきた!
ということで、田中慎さんを交えて早速インタビューを実施しました。
今回は6月からインターンとして働いている、でんでんに話を聞いていきます。
でんでんは今年3月に長野県立大学を卒業し、現在は瀬戸内国際芸術祭(以下、芸術祭)でアルバイトをしています。芸術祭が閉幕している6月から7月末まで、田中会計に在籍することになりました。
でんでんが自由に動ける期間はたった2カ月。にもかかわらず、なぜ田中会計に飛び込むことを決めたのか。その裏には、彼女の人生に対する貪欲さがありました。
ー はじめに、でんでんと慎さんの出会いを教えてください。
でんでん:大学3年生の頃、社会起業家を育成するプログラムで、ビジネスプランを考える講義があったんです。専門家として慎さんがいらっしゃって、1人10分ずつ何でも相談できることになりました。
今も苦手なんですが、文章にして何かを伝えることに抵抗感があると相談したら、「note*を書けばいいじゃん」と言ってくださって。それをきっかけにnoteで繋がりをゲットしました。その後も慎さんの書くnoteを読んでいたので、ずっと身近な感じがしていたんです。
note:クリエイターが文章や画像、音声、動画を投稿して、ユーザーがそのコンテンツを楽しんで応援できるメディアプラットフォーム。
大学卒業後は芸術祭でアルバイトを始めたんですが、春と夏の会期の間は仕事がないと聞きました。でも、普通に他でアルバイトをするのもつまんないじゃないですか。高校が商業科で簿記を持っていて、経理や会計をやってみてもいいかなと思っていたのもあり、もうここしかなかったんです。
田中:5月に面談した時は、「会期中は18時にアルバイトが終わるので、そこから何とかなりませんか!?あと火曜日が定休日なので、火曜日はフルで行けます!」って言われて(笑)その働き方では誰がどう業務を教えていいか分からへんし、来てもらうかどうか迷ってん。
でんでん:分かってたんですよ、厳しいのは。「何とかどうですかね……」みたいな感じでしたね。
田中:そうやな。でも、「何もできないし全然働ける時間がないけど」って応募してくるでんでんがクレイジーやなと思って(笑)田中会計しか考えられない感じがええなと思って採用することにしてん。
でんでん:実は5月の段階では、会計の仕事って何をするのかよく分かってなかったんです。そんな私でも話を聞いてもらえることに驚いちゃって。自分が何をやれるか分かんないけど、ここで何か自分のできることを見つけてもらえるかもと思いました。かなり見切り発車なところがありましたね。
田中:なんかよく分からんけど面白いな。もがいてるんやな。
でんでん:そうですね。もうラッキーなんですよ、拾ってもらえて!
ー 現在アルバイト中の芸術祭についてお話を伺いたいです。芸術祭で働くきっかけは何かありましたか?
でんでん:自分は運命論者で、芸術祭の仕事を見つけたのは、本当にたまたまインスタグラムの広告で流れてきたからなんです。元々アーティストだとか自己表現できる人に憧れがあり、「そういう人たちを支えられる仕事めっちゃいいじゃん」と思ってすぐ決めました。
あと、やったことのないことをしてみたかったんですよ。アートは今まで全く触れてこなかった分野で、また島に住むのも初めての経験なので、日々学びがあります。
ー ぜひ学んだことを教えてください!
でんでん:アートを見てもあまり理解できず難しいと思っていたんですが、「アートは分からなくていい」と、アーティストの方に聞きました。他には、イノシシが出るので夜は出歩かないとか、静かにするとか、生活の知恵も学んでいます。
そのおかげで強くなってるとは思います!どこでも生きていける力は、これまでも色んなところで養ってきましたし、「住めば都」ってやつですね。縛られたくなくて、自由が足りないと嫌なので、自分が楽しめるように何時でも場を整えてますね。
でんでん:自由って良くないですか?自由が欲しいんですよ、人生に。
「望むところで働かせてもらえている」みたいな自分で選べる自由はあるものの、実際働いてみると、「ここで自分が貢献できることってあるのかな」って思います。自分はまだ経験もスキルも何もなくて、そういう意味ではずっと不自由の中で生きてるんです。なので、自由を得るためにもっともっと勉強したい。今は修行中というか、力を付けたい時期なんです。
田中:難しいな、自由か。俺は経営者やから自由にできるんだけど、みんなを守るとか、みんなを活かしたいっていう感覚があるから、不自由さはあるのかもしれへんけど……めっちゃ自由にやってるな(笑)
でんでん:うーん、自由ってムズイっす。でも、求めちゃうんですよね。だから、一生悩んでるんだと思います。
ー 自分がやりたいことを突き詰めて、自分の人生を真剣に考えているからこそ悩むんですね。
でんでん:真剣っす。生きるのに真剣だから困ってるんですよ……先週は3回ぐらいイベントに参加して20人ぐらいの経営者さんと喋って、自分の人生の悩みを打ち明けながら、経営者さんの悩みも教えてもらいました。みんな悩んでいて、やっぱり人生ってムズイなって思いましたね。
ー では最後に、田中会計にいる2カ月間でやってみたいことや目標はありますか?
でんでん:そうですね、最終的には自分自身の変化を実感したいですね。純粋に仕事を頑張りたい気持ちと、頑張ったその先に何があるんだろうっていう興味があります。進化、進化したいです!
田中:急に羽生えるみたいな(笑)成長じゃなくて進化したいねんな。
でんでん:変わりたいんですよ。成長はもう見えてるじゃないですか。進化は見えてなくて、違うものに変わるので。あと、いっぱい殴られたいです。色々やって、「ああ、できない」とかいっぱい泣いて、めっちゃ嬉しがって、最後に蓋を開けたら「でんでん、どうなってるかな?」みたいなのを楽しみに、この2ヶ月は頑張りたいですね。
田中:うち、そんな怖い職場じゃないで(笑)伸びしろしかないし、これから楽しみやな!
「これと一緒に写りたいと思って!」とインタビューに持ってきてくれた大阪・関西万博のミャクミャク。
万博内で開催されている「ミャクミャクぬいぐるみくじ」に2時間並び、見事2等を引き当てたそう。
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田中会計に吸い寄せられるようにやってきた、個性の塊でんでん。
インタビュー前の雑談で、田中会計を「類友なんで!」と表現していました。どうやら、「自分も変かもしれないけれど、慎さんを筆頭に田中会計のみんなが変だからやってきました」という意味らしい。
入社数日で、尋常な速さで人との距離を縮め、さっそく仲間を「変」認定する強さ。なんて面白い子なんだ!
そして、話をじっくり聞いてみると、自分自身に誠実に生きる様子が伺えて、彼女がこれから歩む道を応援したくなりました。
と思った取材日から1カ月経ち、でんでんは田中会計の正式メンバーになりました!
これからも田中会計で沢山学び、大いに飛躍し、「でんでん史上最高」を更新し続けてもらえたら嬉しいですね。
次回は、ニューフェイス2人目をご紹介します。お楽しみに!
文・写真:中澤 碧
2025.07.25